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というプラネタリウムの番組を、昨日観に行ってまいりました鳥です。ごきげんよう。
忘年会の前にね。
基本的にプラネタリウムは、アカデミックなものが好きです。数字がいっぱい羅列されようとも。あの、沢山の星の投影の中で、宇宙空間に浮かんでる感じが好きなんです。そんなわけで、エンターテインメント性のある番組が含まれているプラネタ、というのはあんまり観に行きません。やる気あるのかな、って番組も多いしね。それに約2年前、シトラス殿下と共に恐ろしいクオリティのヤツとご対面し、多少腹筋が痛くなったしょっぱい思い出もありますし……ねえ東儀さん……。でもまあ、今回は鳥さんの好きな宮沢賢治、しかも、作品の中でもとりわけ好きである「銀河鉄道の夜」をやるとのこと。しかも、聞くところによると、クオリティが非常に高いらしい。それならまあ、と観に行かれるラブ茶の方々に混ぜてもらい、行ってまいりました。
感想は、なかなかよかった。CGが非常にしっかりと作られていました。後、ポイントの抜き出しと、構成が上手かった。
CGで一番よかったのは、導入部分でしょうか。アh……いやいや白鳥が目の前を前方に向かって飛んで行くというものです。白鳥は川をさかのぼり、そのまま水に潜り、水と星空が溶け合って白鳥座の位置に納まります。その間、白鳥と共に周囲の景色も動いていくわけですが、まるで白鳥に引かれて飛んでいるような錯覚を覚える。イメージ的には、ディズニーランドのスター・ツアーズ(現存するのか?)を思い浮かべて頂ければ、なんとなくわかるかもしれません。要するに、かなりの臨場感が感じられると。CGということで限界はありますが、映像の美しさも加担してますね。個人的には、CGの現実感のなさも、ある意味よいように働いていたかと思います。現実から遊離するという点で。
その他にも、光る竜胆の花や三角標、この著作のシンボルのような蠍の火と十字架といった、数々のCGも綺麗でした。存在感のバランスがよくとれていて、目から入る情報は多くとも、決してうるさくはない感じだったと思います。
で、構成の方ですが。勿論、限られた時間での番組ですから、原作をそのまんまドカンと持ってくるわけには行きません。そこで、物語の重要ポイントみたいのを抜き出しているわけですが、読者としては、いい具合に押さえられていたのではと思います。また、バックとして多少ながら宮沢賢治自身にも触れられていて、こう、立体感のある番組だったと思います。冒頭から始まり、蠍の火の話、十字架の話、カンパネルラとの別れのシーンなど、エッセンスをしっかりまとめてあり、よく出来た子ども向けのダイジェストを読んでいる気分になりました。……いや、もともと童話ですけどね。
そんなわけで、充分に楽しめましたよ。まあ、1つだけ難をあげるとすれば、終盤ちょっと酔いやすい……ってことでしょうか。私の三半規管はそれほど弱くないのですが、ちょっと酔った。これ、酔いやすい人には辛い。途中でふと、鳥さんの近しい人もそのうち連れてこうかと思ったんですが、どうもやめた方が良さそうです。
もし、酔いやすいけど是非行きたい、と言う人は、前日はたっぷり睡眠をとった上で、体調を万全にして行くとよいでしょう(´・∀・`)
ところで、改めて思ったんですが「銀河鉄道の夜」ってタイトル、凄いよね。宮沢賢治の言葉のセンスにはいつも驚かされるのですが、このタイトルは珠玉だと思います。「銀河鉄道」だけじゃないんだ。「の夜」ってつくところが、なんつーか、やっぱり凄い人だなって思います。うまいこと言えませんが(´∀`)
と語ったところで寝ようと思うであります。おやすみなさーひ。